キミに会いたい



「お願い!お姉ちゃんが、お兄ちゃんを助けてくれたら元の世界に返すから!」


 元の世界に帰る為、そして涙をポロポロ流しながら兄の身を心配する少女に春乃は‥しっかりと頷いた。


「ありがとうっ‥!

じゃあ今から、お姉ちゃんを変えて欲しい未来へ飛ばすよ?

変えて欲しいのは今、私達が見た桧野渉の死を防ぐこと。」


「平成で見た夢が、こんな事になるとは思わなかったけど‥わかった。やってみるわ!

私の事を知っていたのも気になるからね。」




目的を確認した後、美佳子ちゃんが私の額に人差し指を軽く当てた。


 すると、私の体が宙に浮いたのだ。


数秒後には、側にあった湖の水が球体の形になって近づいてきて


宙に浮いていた私は飲み込まれワープしたのだった。





そして‥

次に目を開けた景色は、劇的に変わっていた。

――――――――‐‥

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