キミに会いたい




―――――‐
―――‐
――‐‥
賑やかな町で、砂利道の上を歩く着物姿の人々。

皆、私をジロジロと見ていた。



あれ?ヤバくない?何か目立ってるような‥



苦笑いしてしまいそうな程、注目を集めていた。


コソコソと話し声が聞こえてくる。


《あれは、異人なのか?》

《見たことがない服を着ているな‥》

異人?私、外国人じゃないのに。やっぱり髪が、焦げ茶色だから‥そう見えたのかな。

役割を果たすには、住処を見つけなきゃね。

町から離れたところまで歩いてみよう。



注目を浴びるのが苦手な彼女は、ひとまず自分のやるべきことをする事に決めたのだった。



――――――――‐‥
< 11 / 36 >

この作品をシェア

pagetop