キミに会いたい
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朝食を食べ終えた私達は、街に来ていた。
「凄い賑わいね。」
隣を歩いてる彼を見上げたつもりが、そこに彼は居なかった。
「え!?渉、どこー!」
慌てて周囲を見渡すと、前方に見慣れた後ろ姿を発見した。
私の呼ぶ声に気づいたのか、後ろを振り返る彼。
「‥あ?まだ、そんなとこに居たのか。早く来いよ、置いてくぞ?」
後方に居る私を見つけて悪戯な笑みを浮かべると、私に向かって手を伸ばしてくる彼を見て嬉しくなり、駆け出した。