キミに会いたい
黙ってきいていた私だけど、あることに気づいた。
ん‥?ちょっと待って!
「違うでしょ!恋仲って、付き合ってる男女の事だよね?私と渉は恋仲なんかじゃないの!」
私は、すぐさま誤解を解いた。
「‥チッ!」
頭上で渉の舌打ちが聞こえたことに苦笑いした。
「なんだ、恋仲じゃないのか。」
分かってくれたと思っていたら、夜城さんから驚く発言が飛び出した。
「なるほど。だったら、僕が陽子さんと恋仲になって良いよね?」
「そうそう‥って、え?誰と誰が?」
ビックリしすぎて、思わず聞き返した私。
「僕と春乃さんが。」
「えっと、何に?」
「‥恋仲に。」
「‥なんで?!」
「なんでって、一目惚れしたみたいだ。」
素敵な笑顔で、堂々と想いを告げる夜城さん。
それが原因で街中の人々に注目される私。
拝啓 お母さん
こちらの世界に来て初対面の美男子に告白されちゃいました。
「「うそでしょ(だろ)ー!?」」
あまりの出来事に
私達は叫ばずには、いられませんでした。
*****