あの時も、これからも
「えー、みんな、どうぞもらってくださいって言うと思うよ?」
「だとしても」
「いいよ、今更」
「いや、だから……」
「……」
お互いの言い分を言い合った後で、はたと気が付く
「やめよう。このまま行っても平行線だ」
それぞれにちゃんとした理由があるからどんなに忙しくても一つ一つこなすしかなさそうだ
「そだね。じゃあ、忙しいと思うけどちゃんとどっちの家にも行って、お墓参りもするってことで」
「だな」
「由斗にい達には言っておくよ。海斗が帰ってきたら家に来るからって」
結婚のことは言わないでおくね。雪ねーがうるさそうだから
そう言って、姉の反応を予想したしるふの眉が寄るのを見て、海斗は苦笑する
口ではああいっていてもいざ本当に嫁に行くとなったら寂しかると思うのだが
「あ、あとさ、」
視線で続きを促してくる海斗に、しるふが言いにくそうに口を開く
「式場、なんだけど」
「ああ、前に良いって言ってたとこでいいよ」
「本当!?あそこ高いよ?いいの!?」
瞳を輝かせて見上げてくるしるふに微笑む
「ああ、一生に一回だろうからな」
「やった!!さすが海斗太っ腹!!」
「だとしても」
「いいよ、今更」
「いや、だから……」
「……」
お互いの言い分を言い合った後で、はたと気が付く
「やめよう。このまま行っても平行線だ」
それぞれにちゃんとした理由があるからどんなに忙しくても一つ一つこなすしかなさそうだ
「そだね。じゃあ、忙しいと思うけどちゃんとどっちの家にも行って、お墓参りもするってことで」
「だな」
「由斗にい達には言っておくよ。海斗が帰ってきたら家に来るからって」
結婚のことは言わないでおくね。雪ねーがうるさそうだから
そう言って、姉の反応を予想したしるふの眉が寄るのを見て、海斗は苦笑する
口ではああいっていてもいざ本当に嫁に行くとなったら寂しかると思うのだが
「あ、あとさ、」
視線で続きを促してくる海斗に、しるふが言いにくそうに口を開く
「式場、なんだけど」
「ああ、前に良いって言ってたとこでいいよ」
「本当!?あそこ高いよ?いいの!?」
瞳を輝かせて見上げてくるしるふに微笑む
「ああ、一生に一回だろうからな」
「やった!!さすが海斗太っ腹!!」