あの時も、これからも
風がそよぐ秋3
「しるふちゃん?」
「…あ、亜紀ちゃん」
と、弘毅君
日本に帰ってきてすでに数週間が過ぎた
海斗が引っ越ししててもいいよって言ったから
少しずつ荷造りを始めている
いらないものといる物を分けて、持っていけるものはすでに海斗のマンションに移行しはじめている
今日はそんな中、海斗の部屋をもう少しインテリアで飾ろうと思い立ち、雑貨屋さんを梯子していた
名を呼ばれて視線を向けると、海斗の親友、瀬戸弘毅とその彼女亜紀の姿があった
正月に海斗の家であって以来だ
「久しぶりー」
そういって笑顔で近づいてくる亜紀は、しるふよりも少し背が低い
「ホント、久しぶりだね」
「あ、聞いたよ?海斗、ドイツにいるんだって?」
「うん」
亜紀ならこの状況を怒るだろうな、と少し身構える
決して自分が悪いわけではないのだけれど
「ほんと、あの男何考えてんのよ。しるふちゃん偉いよね。私だったら蹴り倒してるわよ」
予想通り、亜紀は、海斗は女心が分かってないのよ。だからだめなのよ。等々、ぶつぶつつぶやいている
「…あ、亜紀ちゃん」
と、弘毅君
日本に帰ってきてすでに数週間が過ぎた
海斗が引っ越ししててもいいよって言ったから
少しずつ荷造りを始めている
いらないものといる物を分けて、持っていけるものはすでに海斗のマンションに移行しはじめている
今日はそんな中、海斗の部屋をもう少しインテリアで飾ろうと思い立ち、雑貨屋さんを梯子していた
名を呼ばれて視線を向けると、海斗の親友、瀬戸弘毅とその彼女亜紀の姿があった
正月に海斗の家であって以来だ
「久しぶりー」
そういって笑顔で近づいてくる亜紀は、しるふよりも少し背が低い
「ホント、久しぶりだね」
「あ、聞いたよ?海斗、ドイツにいるんだって?」
「うん」
亜紀ならこの状況を怒るだろうな、と少し身構える
決して自分が悪いわけではないのだけれど
「ほんと、あの男何考えてんのよ。しるふちゃん偉いよね。私だったら蹴り倒してるわよ」
予想通り、亜紀は、海斗は女心が分かってないのよ。だからだめなのよ。等々、ぶつぶつつぶやいている