あの時も、これからも
普通さ、クリスマスって彼氏から電話しない?

膝の上にオルゴールを置いて空いてる方の手でそっとなでる

「そんな決まりどこにもない。しかも時差があるから面倒くさい」

「まーた、そんなこと言って。ほんとに淡泊だよね。クリスマスだよ?彼女が何してるのかな、他の男といないかな?なんて心配しないの?」

「しない、してない」

即答

「それはただ単に私に興味がないのか、それとも私を心底信頼してくれてるのか受け取り方に悩むんだけど」

「後者で」

当たり前よ、そうじゃなかったら婚約破棄よ

なんて心の中で思いながらも海斗らしいな、とひとり微笑む

「ま、いいや。今日はさこれくらいにしておいてあげる。それよりもオルゴール、ありがとうね」

光を当てるとクリスタルがきらきらと輝く

「オルゴール?」

…ああ、ちゃんと届いたんだ

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