あの時も、これからも
6
迎え来る春
ついにやってきた3月
海斗が、やっと帰ってくる
それだけで毎日ちょっとご機嫌
一日が終わる度、海斗に合える日が近づくと思うと頑張ろうって思える
人間現金なものだ
3月になると天気のいい日も多くなるし、気温も徐々に上昇中
桜が咲くのももう少し
とかやっているうちに海斗の帰国が明日に迫っていた
「明日帰ってくるんですよね。黒崎先生」
ロッカールームで園田と着替えていると白衣を脱ぎながら園田が思い出したように話しかけてきた
「うん」
はにかみながら頷くしるふはうれしそうだ
「偉いですよねー。ちゃんと休み取って迎えに行くんですから」
「荷物多いだろうからさ」
「黒崎先生は幸せ者だなー」
つぶやく園田に苦笑しながらロッカーを閉め、先ほどから点滅している携帯を手に取る
パネルに触れてメールを確認するしるふの動きが止まる
「はい!?」
「どうしたんですか、立花先生」
突然素っ頓狂な声をあげたしるふを園田が驚いたように振り返る
「は?」
困惑しながら携帯の画面を凝視するしるふには、全く聞こえていなかったようだ
海斗が、やっと帰ってくる
それだけで毎日ちょっとご機嫌
一日が終わる度、海斗に合える日が近づくと思うと頑張ろうって思える
人間現金なものだ
3月になると天気のいい日も多くなるし、気温も徐々に上昇中
桜が咲くのももう少し
とかやっているうちに海斗の帰国が明日に迫っていた
「明日帰ってくるんですよね。黒崎先生」
ロッカールームで園田と着替えていると白衣を脱ぎながら園田が思い出したように話しかけてきた
「うん」
はにかみながら頷くしるふはうれしそうだ
「偉いですよねー。ちゃんと休み取って迎えに行くんですから」
「荷物多いだろうからさ」
「黒崎先生は幸せ者だなー」
つぶやく園田に苦笑しながらロッカーを閉め、先ほどから点滅している携帯を手に取る
パネルに触れてメールを確認するしるふの動きが止まる
「はい!?」
「どうしたんですか、立花先生」
突然素っ頓狂な声をあげたしるふを園田が驚いたように振り返る
「は?」
困惑しながら携帯の画面を凝視するしるふには、全く聞こえていなかったようだ