あの時も、これからも
海斗の恋愛事情をよく知る沙希は、しるふ以外に海斗があそこまで大切にする人はいないと思っている
しるふと結婚しなければ、生涯海斗が結婚という選択肢を選ぶことはないとまで思っているのだ
正月に初めて海斗がしるふを連れてきたときに確信した(といっても沙希が半ば無理やり連れてこさせた)
正直な感想、海斗があんな顔で笑うとは思わなかった
というか知らなかった
そしてあそこまで優しい瞳をするとも知らなかった
そっけなくしていてもしるふを大切にしているのは伝わってきた
そしてしるふも海斗のうわべだけを見ているわけではないことも
海斗はもともとしっかりした弟だった
それが母親の死後さらに顕著なものになった
信次がアメリカに飛んだことも影響しただろう
けれど一番海斗に影響したのは、海斗が弱音を吐けない状況を作ったのは、たぶん自分
いくら男と言っても海斗は弟だ
しかもあの時は受験を控えた高3だった
のに母親の死の衝撃からなかなか立ち直れずに心身ともに元気をなくした沙希は、気が付いたら海斗に頼っていた
そこでそんな暇はないとか突っぱねてくれればよかったのになんだかんだ言っても海斗は優しいのだ
しるふと結婚しなければ、生涯海斗が結婚という選択肢を選ぶことはないとまで思っているのだ
正月に初めて海斗がしるふを連れてきたときに確信した(といっても沙希が半ば無理やり連れてこさせた)
正直な感想、海斗があんな顔で笑うとは思わなかった
というか知らなかった
そしてあそこまで優しい瞳をするとも知らなかった
そっけなくしていてもしるふを大切にしているのは伝わってきた
そしてしるふも海斗のうわべだけを見ているわけではないことも
海斗はもともとしっかりした弟だった
それが母親の死後さらに顕著なものになった
信次がアメリカに飛んだことも影響しただろう
けれど一番海斗に影響したのは、海斗が弱音を吐けない状況を作ったのは、たぶん自分
いくら男と言っても海斗は弟だ
しかもあの時は受験を控えた高3だった
のに母親の死の衝撃からなかなか立ち直れずに心身ともに元気をなくした沙希は、気が付いたら海斗に頼っていた
そこでそんな暇はないとか突っぱねてくれればよかったのになんだかんだ言っても海斗は優しいのだ