Girl's? collection 2
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そして放課後…。
「失礼します。」
重々しい扉を開くと、奥の机に会長が座っていた。
「座りなさい。」
会長は手元の書類に目を通しているのでこっちは向けない。
「早坂直樹…だったか。噂は聞いている、なかなか人気があるようじゃないか。」
人気?人気ってどういう意味だ?あ、部活のショーのことか。
会長はなおも書類を読みながら話す。手にもつシャーペンを時おりペン回しをする。
「さて、本題だ。君は女装をすることがとても好きみたいじゃないか。私にはとても理解できない趣味だがね。」
「ちがっ…」
「嘘の在籍・姿その他もろもろ、君は在校生を騙して何が楽しいんだ。」
オレの反論を聞かず目の前の会長は一度ため息をつく。続いて長い黒髪を耳にかけた。
何だか首から変な汗が出てきた。
「全く……、馬鹿らしい。正直言ってあんな部活は即廃止にしなければならないのだが、羽民川家からの寄付金が増大なせいでそこまではできない。はぁ、全く…。」