Girl's? collection 2
ピクッ…
あんな部活……?
「まあ、私も穏便に済ませたいと思っている。そこで、だ。早坂直樹君、―――
―――即刻あの馬鹿馬鹿しい部活をやめてくれないか?」
「……。」
「ただにとは言わない。もちろんそれ相応のことはこちらもさせてもらう。」
「……。」
「そんなに悩むことはあるまい。校内の秩序を乱す者は他人からしたら目障りきまわりないものだ。君も正体がばれ、他人からそう思われるのは嫌だろう?」
「先ほどから会長はこっちを見ませんね。それはオレのことが嫌いだからですよね。」
ピクッ。
会長の指が小さく動く。
「オレはあの部活に入ってから今までじゃ考えられない経験をしてきた。最初はそりゃあ嫌だとも思ったさ。でも、」
「でも?」
「でもあいつらは人を勇気付けることに一生懸命で、めちゃくちゃなやつらだけどそれでもいいやつなんだ。
だからあんたなんかにこの部活を馬鹿呼ばわりされる筋合いはない。なんと言われてもかまわない。オレはこの部活をやめない。」
「……。」
会長はそこでやっとオレの方を見た。しかしすぐに目をそらした。