Girl's? collection 2
なんとなくそのまま帰る気にもなれず、久々に図書室にでも行くことにした。
図書室は特別棟の最上階、4階にある。長い階段を上り中に入る。とりあえず近くの机に座る。
「あ。」
「は?」
すぐ目にとまる仏頂面。そして大きなヘッドホン。
「ユズ…お前、図書室なんて来るのか。」
こっちと同様驚いている彼女。
「あ、悪い。その、邪魔だろうから、えと……お邪魔しました。」
彼女は大の男嫌いだ。それを知ってから、自分はあまり彼女の迷惑にならないように話さないようにしていた。今日もその理由に従って――
「ちょっ……待って…。」
急に呼び止めるユズ。
それに応じて素直に動きを止める自分の体。
「座って、いい、から。そこに…。」
「お…おう。じゃあ、お言葉に甘えて。」
とりあえず座った。