Girl's? collection 2
一区切り終わり、下校時刻が迫ってくる。ハルカは徐々に顔を真っ青にしていった。そしてついに、
「んぁ~~~!もうこんな時間!?全然終わってないじゃん。どうしよう。」
爆発した。
「ハルカ様、大丈夫ですわよ。まだ文化祭まで時間はありますわ。」
すぐにチョウが慣れたようになだめる。
「でもでも……あと四週間しかないよぅ!!」
「大丈夫ですよ。衣装は仕上がっているのですから。むしろ余裕ですわ。」
自分的には何をそんなに焦っているのかわからない。だってまだ四週間だ。自分のクラスの出し物だって「甘味屋」という大まかなぐらいしか決まっていないのだ。(それはそれで自分は焦らないとおかしいのだが。)
Sクラスが何をするのかは知らない。
「でもでも!!」
「まー焦ったっていいもん作れないでしょーよ。」
ユズも寄ってくる。チョウはそれに頷き、さあ帰りましょうと促した。
「じゃあオレ着替えてくるわ。」
静かに被服室を出た。