Girl's? collection 2
「何が『やっぱり』なの?」
近くにいたハルカが訝しげに近寄る。
今これを見せたらまずい。
「いや、な、なんでもない…?」
「なんで疑問形なのよ。その封筒……ははーん、なるほどねぇ。モテる男は違うわねぇ。」
何の話を言ってるんだ?
1人納得するハルカ。
「で?場所は?体育館裏?それとも教室?」
「一応、(生徒会)教室だけど。」
もしかして、この封筒だけで状況を察したって言うのか?!
すげぇ……やっぱり部長は違うな。(←何かを激しく誤解中)
「ほらっ、さっさと行きなさい。(告白する)相手待たせてどうすんの!」
「えっでも…(生徒会長はあまりこの部活をよく思っていないんだぞ)。あんまり行きたくないんだが。」
「問題を後回しにしてどうする!」
「えぇー。」
「えぇーじゃない!」
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他の3人は2人が何かを話し合っているのを少し遠くから見ていた。
チョウ「何を話していらっしゃるのかしら。」
サヨ「なんだろねー。」
ユズ「っていうかあれはもはや喧嘩じゃないの?」
チョウ「あっ今ハルカ様がビンタしましたわ。」
サヨ「ナオがしぶしぶ学校に戻っていくねー。」
ユズ「と思ったら戻ってきた。本当なにしてんの?」
サヨ「うーん……不登校の子供とその親みたいだねー。」
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それを知らない2人は……
「わかった。わかった。行くから押すな!」
「よーし、行ってらっしゃい。」
「………あーでもやっぱり行きたくない。」
ナオキは一度行きつつ、すぐ戻った。
だってあの会長なのだ。この前宣戦布告したばかりの会長なのだ。怖すぎる、存在が。