Girl's? collection 2


もちろんタダでとは言わない、と会長は言った。


「言う通りにしなければ、全校生徒に暴露する。」

「それ使い方違うでしょうよ・・・。」


これは普通の告白ではなかった。告白という名の命令だった。


「もちろんデメリットだけでない。私と付き合うことで、【私の気が変わるかもしれないだろう】?」


会長の歩く足が止まった。どうやら彼女の家についたようだ。


「別に返事は今でなくてもいい。だが———―」

「やるよ。」


その時の自分は何も考えていなかった。それなのになぜか決意はできていた。それはきっと、俺の秘密が暴かれるからじゃなかった。普段なにも役に立たない自分ができる唯一の選択肢が目の前にあるのだ。だったら、オレはそれを選ぶ。

会長は笑う。


「そうか、じゃあこれからよろしく、だな。ナオキ。」


そう言って家の中へ入っていった。


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