Girl's? collection 2
被服室には入らず、隣の準備室に入る。
しばらく文化祭への準備が忙しくてまただいぶ汚くなっていた。
「チョウチョウ・・・」
「なんですの。」
散らかっている物の山から、一つを取り出す。ウィッグだった。
「お前、化粧できるか?」
「愚問ですわね。」
「オレをナオにしてくれないか?」
チョウは少し不思議そうな顔をしたが、すぐに化粧道具が置いてある一角に向かった。
「言っときますけど、二度目はありませんから。」
言葉はとがっていたが、なぜか笑っているようだった。