Girl's? collection 2


しかもチョウのやつが要らぬおせっかいをして、女のオレ――如月ナオ――は2-Sのクラスに所属することになっちまった。

今日もこうしてハルカに化粧をしてもらってきてからあえて遅めに教室に入ったわけだ。

あぁ、周りの視線が痛い。



「き、如月さん!!」

「はい?」


声をした方を向くと、クラスの女子が3人ほどオレのところに集まっていた。


「久しぶりだね。休んでた分のノート私たちが作ったんだけど、良かったら……」

「ちょーーっと、待ったぁ!!!」


勢いのある声。なんと奥から男子数名がこちらに向かって歩いてきた。


「如月さんのノートは俺達が作ったんだよ。余計なことすんな。」

「え?」


それを聞いた女子はキッと男子をにらんで反論。


「なによ!!男子の字は汚くて読みづらいに決まってるわ!」

「え…あの…。」

「うっせーな、ちゃんと綺麗に書いたわ!」

「とにかく私たちの如月さんにお節介しないでよ!」

「如月さんは俺達のもんだよ!!」


………。
な、なんですか?これ…。

よく見るとハルカたちはこっちを見てニタニタしていた。ユズは興味無さそうにしていたが。


「とにかく、ノートは私たちが書くから!」

「いーや俺達が書くっつってんだよ!!」

「もう埒があかないわ。ねぇ如月さん!どっちに書いてほしい?」

「え?」

「こっちだよな、如月さん。な?」

「ええっ?」

「何言ってんの、女子だよね、如月さん?」

「えーーーー!?」


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