Girl's? collection 2


下駄箱を開けて靴を取り出していた時、


「あっ、早坂くん……。」

「えっ……あぁマリさん。」


見るとそこには驚きの表情をしたマリさんがいた。丁度帰るところだったんだろう。友達は先に行ったのかどうかは知らないが1人だった。


「久しぶりだな。元気?」

「うん。早坂くんも帰りなんだね。一緒に帰っていいかな?」

「もちろん。」


マリさんに会うのは久しぶりだった。夏休み前だから話すこと自体に新鮮味を感じた。


「えっと、早坂くんに本当に久しぶりだね。夏休みは遊んだ?」


そしてマリさんは見るからに元気がなかった。


「うーん、まぁぼちぼちかな。遊んだっていうよりさんざん友達の用事に付き合わされたって言った方が正確かな。マリさんはどうしてたの?」

「私!?私はー……あんまり。大したことはしてなかった。夏祭りに行ったくらい。」


そう言うとさらに寂しそうな顔をした。


「彼氏とかと遊んだりしなかったの?」

「か、彼氏!?いいいないよそんなの!」


彼女は手を振り首を振って全力で否定した。しかし、そこまで全力でされると逆に怪しいのだが。


「へぇなんか意外。マリさんだったら普通にいると思ってた。じゃあさ、好きな人とか、いるの?」

「えっ……。」


明らかに動揺。


「ははーん…その反応はいるんだなー(にやり)。」

「い、いない…よ。」

「動揺してるよ。」

「うぅ……」


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