エリートなあなたとの密約
まさに、ここぞという時の一撃だ。その熱い吐息さえ、今の私には煽るものでしかないというのに。
「ず、るいっ」
その間も続く愛撫に言葉さえまともに紡げず、生理的な涙で目が潤む。だが、ダークグレイの色をした瞳はそれでも容赦しない。
「知ってる。じゃあ、真帆はどうしたい?」
「うっ、」
まして硬質的となった箇所を直接、私の敏感なところへグッと押しつけて尋ねてくる。思わず息を呑めば、扇情的な眼差しで笑う彼。
「しゅ、へいっ、……き、てぇ」
こうなって誰が抗えるの?あとはもう、子宮の求めるがままに欲するだけじゃないと目で訴えた。
「――敵わないな」
彼が俄かに苦しげな声でそう紡いだ刹那、押し寄せる快感とともに満たされていくナカ。
「あっ!、ちょっ、んんっ」
いつもと違う感覚に待ったをかけようにも、時すでに遅し。粘着質な音に比例し、身体の力はどんどん抜けていく。