Fate
まっ、勉強はそこそこ出来る私。

難なく入試をパスして…
今に至る。

こんな事を言って、誤解が生じては大変なのだか…

この学校にきて、ナイチンゲールを未だ見ていない…?

どういう意味かって?

勉強こそ真面目にするのだが、

終鈴のチャイムと同時にバイトに直行。

メイク用品に洋服代。

合コンに女子会…

とにかく青春を謳歌?するにはお金がかかる。

ちょっとでも時給がいい方…と

コンパニオンに登録していたり、クラブでオジサンにお酒を注いじゃったりしてる子もいる。

ええっー??

ウッソー!!

って、カルチャーショックに陥ったのも束の間ので…

順応しちゃうんだよな…人間って。


でもさすがに、そこまでは…


《キーン コーン♪》

「よっしゃー!みずほっ、今日はシフト入ってる?」


「うんっ。ユミは?」


「ラッキー!私もっ。直で行く?あっ、メイク直してからねっ(笑)」

立花ユミ。私の唯一無二の親友。

この年になって気がついた。

親友って…そう簡単に出来るものじゃないコト。
ユミの存在…ユミに出会えたその事だけでも、わたしが都会(ここ)に来た意味が十分にあるコトに。




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