〜Final Answer〜
さよなら
『許してくれとは…言えない。でも、俺から離れていかないでくれ…。もう一度…チャンスをくれないか…?』
そう言って…翼はポケットから指輪を取り出した。
この前の指輪とは…豪く違って…ダイヤも小さい…。
でも…すごくかわいくて…この前の指輪よりも…私の好みだった。
『これは正真正銘俺が一人で買いに行った。前のとは比べ物にならないくらい安いけど…。』
そう言って、私の手をとり…掌にその指輪を置いた。
そう…。翼の誠意とは…
本当に一人で指輪を買いに行くことだった。
私は指輪を見つめた。
正直…
嬉しかった。
翼は心から反省している…。
それはこの指輪を見れば、よく分かる…。
背伸びしていない…
等身大の翼の愛だと思った…。
だから…
私も…正直に話さなくちゃいけない…。