〜Final Answer〜
『許せないもん!!』
私も声を荒げた。
何も言えなくなった翼に…
『翼も許せないよ…。他の人を好きになった私を。こんなのお互いが辛いだけ…。うまくいきっこない…。そうでしょ?』
『もう…だめなのか…俺たち…』
弱々しく…目に涙を浮かべながら翼は私を見つめる…。
こんな翼…初めてだね…
最後にこんな弱々しい翼を見るなんて…
七年も一緒にいたのに…おかしいね……。
こんな一面…見せていてくれたら…少しは違ってたのかな…?
『ごめんなさい…翼…。でも、これだけは忘れないで。この七年…翼が私の中で全てだった。翼と幸せになりたかった。でも…私たち…気持ち…どっかでずれちゃった。お互いを思う気持ち…なくなってたんだね。』
私は涙が溢れそうになるのを、必死で我慢した。
最後くらい…笑顔でいたかった。
『…理夜…』
呟く翼に、
『ありがとう…翼…。大好きだった。』
そう言って…思いっきり笑顔を作った。
翼はそんな私を見て…
『理夜を笑顔にするつもりが…こんな作り笑いさせるなんてな…。理夜を幸せにしたかった。こんな俺で…ごめんな…。』
諦めたように…翼も涙を流した…。