〜Final Answer〜
最高の思い出

翼と別れて一ヶ月が過ぎた…。


毎日あった翼からのおはようメールがなくなったことにも慣れて…


私の日常は、仕事と家との往復。



たまに親友から連れて行かされる合コンに参加するくらいで…単調な毎日だった。



でも、今の私にはそれが調度いい…。


もう当分の間は恋愛できないと思う…。


親友は、『そんなの若者の言うセリフではない…!』

って言うけど…




私には、亮太との思い出があれば…もうそれで十分…。





今の私の支えは…まだ連絡を取り合っていた頃のメールと…観に行った亮太が主役の舞台のチケットの半券…パンフレット…そして…



処分してくれと言われていた亮太からの…手紙…。


捨てられなかった…。




だって…この手紙は、亮太からのラブレターだから…。


もう今は私のことなんて忘れてしまっても…このときは私のことを想ってくれたっていう証だから…



亮太に会いたい…そんな気持ちでいっぱいになった時は…



必ずこの手紙を読んで…パンフレットを見ながら、亮太が私を見つめて言ってくれたあのセリフを思い出すんだ。



それだけで…胸いっぱいになること…亮太は知らないでしょ?




頑張っているかな…


いつでも応援してるから…。
















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