〜Final Answer〜
『はいはい!…彼女は?何にする?』
マスターは私に聞いてくれたけど…どうしよう…。
こんなとこ来たことないから…わかんない…。
『え…っと…。』
しどろもどろの私に亮太は、
『酒強い?』
助け舟を出してくれた。
『ほどほど…』
そう言う私に、亮太はニコッと笑い、
『じゃあ、俺と一緒で…。』
マスターにそう告げた。
マスターは手馴れた手つきでカクテルを作っていた。
私は、見慣れない光景に釘付けで…ずっとマスターのことを見ていた。
マスターは私と亮太の前に、すごく鮮やかな水色のカクテルを差し出した。
私は、無意識に、
『…きれい…。』
そう呟く。
そんな私に、亮太は微笑み、
『これ…マスターのオリジナルなんだ…。』
『すごい…。』
私はマスターを見つめると、マスターは少し自慢げに笑っていた。
そして…マスターと亮太は昔バイトしていた頃の話で盛り上がり…私は亮太の昔を知れて…嬉しくて…夢中で話を聞いていた。
気がつけば…私は何杯飲んだか分からないくらいカクテルを飲んでいた。
それは亮太も一緒だった。