〜Final Answer〜
かれこれ二時間が経とうとしていた。
『もうやめとけ!亮太、酒弱いんだから…。』
マスターは散々飲ませたくせに呆れた声で呟く。
亮太は…マスターの声に、
『うるさいなぁ…』
そう呟き…完全に潰れた。
私は…少しポーッとするけど結構平気だった。
『ったく!彼女の前だからって無理しちゃって…』
マスターがカウンターに突っ伏している亮太の頭を小突いた。
『亮太…大丈夫?帰れる?』
私は心配になって亮太を揺する。
亮太は何とか起き上がり…
『出よう…。』
そう言ってまた私の手を握った。
お金も払わずに出ようとする亮太に、
『ちょっと…お金は?』
私を引っ張る亮太向かって言うと…
『今度二人で来たときに払ってもらうよ!だからまた来てな!』
マスターがまた私にウィンクをした。
そんなマスターに亮太は手を上げて答え…
そのまま何も言わずに私の手を引きながら外に出て行った。