〜Final Answer〜

かれこれ二時間が経とうとしていた。


『もうやめとけ!亮太、酒弱いんだから…。』


マスターは散々飲ませたくせに呆れた声で呟く。


亮太は…マスターの声に、

『うるさいなぁ…』


そう呟き…完全に潰れた。


私は…少しポーッとするけど結構平気だった。



『ったく!彼女の前だからって無理しちゃって…』


マスターがカウンターに突っ伏している亮太の頭を小突いた。



『亮太…大丈夫?帰れる?』

私は心配になって亮太を揺する。


亮太は何とか起き上がり…


『出よう…。』


そう言ってまた私の手を握った。



お金も払わずに出ようとする亮太に、


『ちょっと…お金は?』


私を引っ張る亮太向かって言うと…



『今度二人で来たときに払ってもらうよ!だからまた来てな!』



マスターがまた私にウィンクをした。




そんなマスターに亮太は手を上げて答え…



そのまま何も言わずに私の手を引きながら外に出て行った。
< 110 / 215 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop