〜Final Answer〜
亮太は何の躊躇いもなくそのホテルに入っていく…。
私はびっくりして…
『帰ろう…。』
慌てて亮太の手を引っ張った。
よろめきながらも亮太は何とか踏ん張り…
またあのトロンとした視線で…私を見つめた。
『話があるって言っただろ?』
呂律の回らない口でそう言った亮太は、私の腰に手を回し…酔っ払っているとは思えない力で私を引き寄せ…ホテルに入っていった。
なんだか振りほどけなかった…。
亮太に連れて行かれるまま…私は亮太と部屋に入っていった。
部屋に入ると…亮太はそのまま私を引き寄せ…きつく抱きしめた。
『亮太?』
私は戸惑いながら…亮太から離れようとするけど…
亮太の力には敵わないようだ。
さっきまで…フラフラだったはずなのに…。
『理夜…俺、ずっと会いたかったんだ。』
『亮太…。』
『俺…、邪魔してるって分かってるけど…もう我慢できねぇよ…。』
えっ…邪魔?
…そっか…。
亮太は…まだ私と翼が付き合ってると思ってるんだ…。