〜Final Answer〜
どのくらいの時間が経ったのだろうか…。


どのくらいキスに夢中だったのだろうか…。



一瞬我に返った私たち…。


恥ずかしくて、亮太の顔をまともに見ることができない…。



そんな私に…亮太は、


『理夜…消毒臭い…』


そう呟く…。



あっ…!!ヤバイ!!


私は慌てて自分の服の袖の匂いを嗅いだ。



そんな私を見て…亮太はクスッと笑う…。



私は亮太を見上げると…亮太の顔は…ものすごく真っ赤。



それはお酒だけのせいではなさそう…。




だって…さっきまで赤くなかった亮太の耳が…尋常じゃないくらい赤いんだもん…。



もしかして…照れ隠し…?





でも…歯科医院臭い私は…後ずさり…亮太から離れた。



…やだ…。



なんだか恥ずかしくなって…俯く…。




音も立てずに亮太は私に近づき…私を引き寄せ…また私は亮太の胸に押し付けられた。




『やだ…亮太!』


咄嗟に離れようとするけど…がっちり抱きしめる亮太から離れることはできなかった。


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