〜Final Answer〜
理夜の家の最寄り駅まで…
一駅一駅がかなり長く感じる…
いつもより電車…スピード落としてないか?
景色がゆっくり流れている気さえする…
俺は、ゆっくり流れている景色に舌打ちをした…。
そんな景色が嫌で…ポケットの中の指輪を取りだし、じっと指輪を見つめた。
綺麗なダイヤらしきものが付いている指輪…
俺にはただの嫌なもので、捨ててやりたくなるものだけど…
理夜がしていたもの…
理夜の一部だと思うと…
嫌なものでも…愛しさが込み上げてきてしまうんだ…。
俺って…どうしようもないくらい…理夜に惚れていたんだ…。
やべぇな…。
車掌のアナウンスでハッとする…
そんなことを考えていると…
理夜の家の最寄り駅にたどり着いた…。
理夜に会える…
逸る気持ちを抑えきれずに…
ドアが開いた瞬間、俺は飛び出した。