〜Final Answer〜

思いもよらない出逢い

俺は理夜と連絡が取れなくなって…もう三ヶ月…。


よくバーに顔を出すようになった。



もしかしたら、理夜がここに来るかもしれない…


なんて…淡い期待をしているからかもしれない。



理夜を諦める決心をしたはずなのに…


当分、理夜を諦めることなんてできなさそうだ。



そんなやりきれない想いが辛くて…


強くもないのに、バーに来ては浴びるようにお酒を飲んでいた。


そんな俺をマスターはすごく心配した顔をして見つめてる。


一度だけマスターは、


『あの子…連れてこないのか？』

ってからかい半分で聞いてきたけど…


何も言えず、ただひきつり笑いをした俺に、全てを察したのか…


それ以上は何も聞かずにいてくれて…



俺の好きなカクテルを作ってくれた。





だから…


一人でいたくないときは…ここに来ていた。