〜Final Answer〜

『あの…』


少しオドオドしながら声をかけると、そのスーツの人は、にこやかに対応してくれた。

チケットを渡すと、どこかへTELしているようで…


電話を切ると、にこやかに、

『舞台が終わりましたら、そのまま席でお待ちください。』


そう言って、席まで案内してくれた。



なんでだろう…


不思議に思いながらも、席につく…。


その席は、一番前のど真ん中…。



舞台からとても近く、亮太を間近で見ることができる…。



どうしよう…


こんな間近…



心の準備ができないまま…


開演を知らせるブザーが鳴り響き…


まもなく幕が開いた。





幕が開くと…


沢山のライトを浴びた亮太が目を瞑ったまま俯きながら立っていた。



ゆっくり目を開いた亮太は

真っ直ぐ前を向き、真っ先に私を見つめた…。




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