〜Final Answer〜
私が目を逸らしてしまった後、すぐ…
亮太のセリフが止まる…。
周りが少しざわついた…。
それに気付いた私はもう一度、亮太に目をやると、亮太はこちらをジッと見つめ…
今にも泣きそうな…悲しい顔…。
…えっ…?
もしかして…私があからさまに目を逸らしたから?
そうなの?亮太……
私が亮太を見るとすぐに亮太は役に戻っていった。
話が進む…。
今度は、食い入るように亮太を見つめる…。
だけど…心配になった私は話の内容どころではなく…やっぱり頭に入ってこなかった。
握っていた手に…ジットリ汗を掻いていた。
気が付けば…もうクライマックス…。
犯人が自白する場面のようだ…。
ここで分かった…。
この舞台が、実際の事件を元にしたサスペンス劇だったってことを…。