〜Final Answer〜
『理夜!』
私はビクッとして、歩みを止めた。
亮太が…私の名前を叫んでいたのだ…。
周りは私に注目し始める。
だけど、私は振り返りもせず…また歩きだした。
だって…振り返ったら、亮太に飛び込んでしまいそうだから…。
後ろから視線を感じながらも、私は会場の外へと出た。
泣いている私を不思議そうに見ているスタッフの人達…。
そんなとき…会場の中からどよめきが起きた。
会場の外にいる私やスタッフ達も、びっくりするくらいのどよめきだ。
気になるけど…
私はまた歩きだした。
早く帰ろう…
帰って…思いっきり…
泣きたかった…。
なのに…
また…
『理夜!待てって!!』
私の後ろから激しい息遣いと共に聞こえてくる…。