〜Final Answer〜
…えっ…?飛び降りる?
いなくなる?
もしかして…
私を追いかけるために…
舞台から飛び出したの?
『でっ?なんでなんだよ?』
その人が亮太を追求している。
ドアを隔てているから、表情まではわからないが…声だけ聞いていると、なんだか面白がっているかのようだ…。
『…大事なもんを取りに…。』
亮太のいつになく真剣な声…。
…大事なもん?
それって…私?
『なんだ?それ…。まぁ…なんもおとがめなしで良かったな…。』
『はい…。覚悟してたんっすけど…。なんか、すいませんでした。』
『全くだ…。』
そう聞こえた瞬間、ドアが開く…。
ドキッとした私は、咄嗟に椅子から立ち上がると、入ってきたのは亮太だった。
身構える私を見て、亮太はニコッと笑い、
『お待たせ…』
そう呟いた。