〜Final Answer〜
『これ…一度やってみたかったんだ。ちゃんと好きなやつの前で二人きりでさ…。』
少し照れ臭そうに、そんな嬉しすぎる言葉を囁く…。
『…でもね、亮太。私なんかじゃ亮太の夢の邪魔になる…。だから傍にいたら…いけない。他に…亮太の夢の邪魔にならないような…素敵な人が現れるよ…。』
涙でぐちゃぐちゃな顔を上げた。
亮太は、さっき顔を洗っていた時に使ってたタオルで私の顔をぶっきらぼうに拭き、
『それ…マジで言ってんの?』
明らかに怒った口調で、私をジッと見つめた。
『…うん。マジ…。』
私は亮太の視線から逃げたくて…でも亮太に包まれている私は…俯くことしかできなかった…。
『…理夜の気持ちは?』
『えっ…?』
『俺はこの半年間…ずっと理夜のこと忘れらんなくて…理夜が翼さんと幸せになっていても…俺は…理夜を愛してた…。でも違ったんだろ?翼さんと別れたのだって…俺のこと忘れられなかったからだろ?』