〜Final Answer〜
薄暗い部屋に入ると…


亮太は電気もつけずにまた私を引き寄せ…


『ぅわっ!!』


急にだったし…暗くて周りの状況を掴めていない私はよろめき…亮太にもたれ掛かった…。



亮太はそのまま私を受け止め…ゆっくり床へと下ろす…。



『…亮太?』


『何?』


私は不敵に笑っている亮太を見て…


『わざと?』



少し睨むようにして亮太を見つめると、


『うん!』


満面の笑みで私を見つめた。



そんな笑顔…ズルい…反則だぁ…。



怒れなくなっちゃったし…あまりにも無邪気すぎて…


愛しくなっちゃって…



気が付けば…



亮太を思いっきり抱き締めてしまっていた…。


でも…


抱き締めてしまったことで…亮太のスイッチをONにしてしまったようで…



亮太は、


『理夜の心臓…めっちゃ早いよ…。』


亮太はイタズラにそっと私の耳元で囁く…。


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