〜Final Answer〜
亮太の必死な説得と、母親の後押しも効いたのか…
半年の時間を費やし…
やっと父親の許しを得た…。
亮太は、よく耐えたと思う…。
父親に何を言われたって、役者を辞めるなんて一度も言わなかった。
だけど、そんな亮太に父親は、
『一年間は目を瞑る。ただし、それ以降芽が出ない場合は役者を諦めるか、理夜と離れるか…どちらかを選びなさい。そのことを守れるなら…許す。』
と言う条件を付きつけた。
それでも亮太は、私との結婚を諦めず…
父親の条件を飲んだ。
そして…
亮太と私は、許しをもらった次の日…
早速入籍を済ませ…
晴れて夫婦となった。
慌ただしく私の部屋より幾分か広い亮太の部屋に引っ越し、新しい二人の生活を始めた。
俄然亮太はやる気を出し…
オーディションを受けまくったりと…
かなり忙しい毎日を送っていたのだった。