〜Final Answer〜

そんな翼を見て…胸がチクチク痛み出す…


私は…少し戸惑いながらも…箱をそっと開けた…。


やっぱり…



ダイヤの指輪…



しかも…これ…



見たことある…







たしか…あれは…



翼が社会人一年生のとき…


デートで横浜に行ったとき何気なしに目に飛び込んできた有名ブランド宝石店の…

店先にディスプレイされていた指輪だ…。


冗談で言った、

『この指輪欲しい…』

って私の言葉に…翼は、

『プロポーズのときにね…!』


って言ってたんだ。





その指輪が…今私の手の中にある…。



『これって…』


私は翼を見つめた…。



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