〜Final Answer〜
『覚えてる?理夜…これ欲しがってただろ?』
『…でも…これ…高かったよね?っていうか…これ…翼が一人で買いに行ってくれたの?』
『…まぁね…。』
翼は照れくさそうに私から視線を逸らした…。
私は…ものすごい罪悪感に襲われた…。
翼からこんな風にプレゼントされたことは一度もなかったから…。
誕生日のプレゼントとかは、必ず一緒に買いに行ってた…。
確かに欲しいものを買ってくれて嬉しかったけど…
こうしたサプライズ的なことがないのに…私は少し物足りなさを感じていた…。
それが…初めてのサプライズで…しかもこんな大事なものを…
翼一人で買いに行ってくれたことが…
…嬉しかった…。
翼の愛を…思いっきり感じた…。
『ありがとう…。』
『どういたしまして…』
そう言って…翼は、私の頬を両手で包み…
そっと私にキスをした…。
久しぶりのキス…
私は、翼の愛に…
甘いキスで答えた…。