〜Final Answer〜
私も…翼に気付かれないように…カフェに入る…


店内は…カップルだらけ…


浮いている一人の私…


でも、そんなの気にしちゃいられない…


私が案内された席は…


いいのか…悪いのか…


翼の後ろの席…。


会話がまる聞こえ…



翼はわたしに気付くことなく…その女の人と仲良さそうに向かい合わせで座っている…

にもかかわらず…テーブルの上で手を繋ぎ…指を絡ませている…。


そして、聞こえてくる会話…



私は…頭が真っ白になった。



『あの指輪…彼女気に入ってた?』


『あぁ…ありがとな…。一人で入るには厳しい店だったし…助かったよ!』


『指のサイズは?大丈夫だった?』


『ばっちり!お前と同じだったよ!』


『サイズくらい調べておきなよ…!』


『そんなの知るかよ…。まぁ…助かったよ!』


『彼女…かわいそ…。あー!でも、あれ私が欲しかったなぁ…。』


『わりぃ…!つき合わせたお詫びに、違うやつならプレゼントするよ!』


『本当?!嬉しい!じゃあこれから行こうよ!』


『おいおい…ここに来たいって言ったのお前だろ?』


『だって…ここ、カップルに人気で…一度来てみたかったんだもん!』



…指輪って…これのことだよね…


私は、左手の薬指を見つめた…。




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