〜Final Answer〜

私のテーブルは…コーヒー色に染まる…


そんな光景を私は呆然と見つめた…。


でも、ハッとする…。

すごい視線を感じた…。




周りを見ると…店にいる人、ほとんどが私を見ていた。


そして…


きっと後ろの二人も…


一番見られたくない二人にも…私は見られている…。



店員さんが慌てて拭くものを持ってきてくれて…

私に怪我はないか…服が汚れてないか確認した後…あっという間に片付けてくれた。



後ろから…強い視線を感じる…。



私は恐る恐る振り向くと…



やっぱり翼は…私に気付いていた…。


何でここに私がいるんだ…って顔で…私を見つめている…。




『理夜…。』


私の名前を呟いている…。


女の人は、よく分からない顔をしていたけど…


翼の呟きに…ハッとして、バツの悪い顔をしている…。



私は二人の視線から逃げたかった。



震える足に何とか力を入れ…私は立ち上がる…。


でも…翼は私に近づき、

『理夜…待てよ!』


私の腕を掴んだ…。


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