〜Final Answer〜
『離して…』


震える声で呟く…。


あの女の人と繋いでいたそんな手で…私に触らないで…!!


そんな思いで…私は翼を振りほどいた。


だけど…また掴まれる腕…。


今度は痛い位に掴んでくる…。



『ごめん…理夜。聞いてくれ!!』



そんな言葉に私は涙が溢れた…。


…何を聞いたらいいの…?


もう何も聞きたくない…




もう怒りよりも…悲しみのほうが大きかった…。



翼が一人買いに行ってくれたと思ってた…


初めてのサプライズなプレゼントだったから…嬉しかったのに…


なのに…この指輪は…私よりも先にこの女の人がはめた…。



この指輪が、ただのプレゼントならまだ良かったのかもしれない…。


でも…これは…


エンゲージリング…




そんな大事な指輪を…この女の人と買いに行き…


あたかも、この女の人が婚約者のようにこの指輪に指を通した…。


悔しかった…。
これは…私にとって…



ひどい裏切りだ…。


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