〜Final Answer〜
ひとしきり泣いた後…
私はシャワーを浴びた…。
もう…悲しいこと…全部を、シャワーとともに流してしまいたかったから…
水の流れる様子をぼんやりと眺める…
…本当にこんな風に流してしまいたい…
ふと、腕を見る…
薄っすら痣が付いている…
そう…さっき翼に強く掴まれた時にできたものだ…。
痣ができるくらい強く握られてたんだ…。
翼も必死だったってことかな…
掴まれた腕をそっと撫でた…。
いやいや…
どんなことがあったとしても…この事実を受け入れられるほど、私は大人じゃない…、
翼のしたことは…決してやってはいけないことだ…。
翼に少しでも仏心を出してしまった私は、そんな思いを流すように頭からシャワーをかけた…。