〜Final Answer〜
お風呂から出た私は、冷蔵庫を開ける…。
冷蔵庫には…ビールが数本入っている…。
これは翼が来た時のために買っておいたもの…。
翼はビールが好きだったから…。
私は迷わず一本開けた。
本当は私はビールが苦手…。
でも、翼のためのものがうちにあることが嫌だった。
捨てるのももったいないから…
それに…今日は飲まなきゃいられない気分だ…。
少し躊躇しながら…一気にビールを流し込む…。
いつもなら苦くて咽るのに…今日は苦さを感じない…。
今日の私は…おかしかった…。
一本を難なく空にした私はもう一本に手を伸ばす…。
そして…
ベッドに腰掛ける…。
テーブルの上には…亮太からの手紙…。
手紙を手に取るとさっきまで痛かった胸の痛みが…少し和らぐ…。
私は…亮太からの手紙をそっと胸に当てた…。
やっぱり…亮太は私を支えてくれてる…。
連絡がなくなった今でも…こうして…
処分なんて…できないよ…
亮太…