〜Final Answer〜
舞台もいよいよクライマックスに差し掛かる…。
亮太が…
いや…、主人公がヒロインに愛を告白するシーン…。
私はドキドキが最高潮に達していた。
無意識に…身を乗り出す…。
食い入るように、亮太を見つめた。
そんな私と…舞台上の亮太の…
視線が…ぶつかった…。
役になりきっていた亮太が…一瞬…
素の亮太に戻り…
私を見つめて…微笑んだ…。
そのまま私を見つめたまま…
『…俺の全てであなたを支える…。
俺の全てをあなたに捧げます…。
ついてきてくれ…。愛してる…。』
そう叫んだ…。