GuiltCrown
それはもう昔の話





人々は夢を自分の意思で見ていました




夢を詰め込んだ幸せの"種"は夢をみたいと願う人達の元へ


夢売りをなりわいとする者達から渡っていきました









しかしある時、






幸せの"種"をたいそう気に入った欲張りな神様が種を1つ残らず夢売りから買い占めてしまいました



夢売りは夢を失い、人々は夢を見れなくなりました




欲張りな神様は買い占めた"種"で毎日幸せな夢を見続けました














そんな欲張りな神様の元にあった"種"達にある時異変が起きました。












たくさんの"種"のうち、いくつかの"種"の幸せな夢が、悪夢に変わったのです


そんな事とも知らず、神様は悪夢の"種"の夢を見てしまいました








その恐さと言ったら!!





神様はたくさんの"種"の中の悪夢の種を恐れて、残っていた種を全て地上に撒きました



種は世界に散らばり、地上の人々に再び夢が戻ってきました




ただ地上の人々はそれに気がつきません









幸せの"種"は人を裕福に

悪夢の"種"は人を不幸にしました……















………それが夢のならわし




幸せは人を癒し、悪夢は人を狂わせる


やがて悪夢に蝕まれた人間は狂気に包まれて、消える運命








………僕かい?



僕は夢を持たない




虚ろな夢売りの生き残り……











そう、



悪夢の"種"が芽吹くまで




残された時間はあと僅か………









さぁ、悪夢の世界へ……………








< 1 / 25 >

この作品をシェア

pagetop