GuiltCrown
「どう、いう事?」

「……俺は…俺が覚えているのは、目を覚ました5年前からの記憶だけだ」


レシルの言葉を聴いてオリハルは疑問を、素直にぶつけた。


「5年前って……レシルは18だろ?」

「何も嘘は言ってない」






レシルの言葉を信じて…………


オリハルの顔は青ざめた。





レシルの言っている事が真実なら……









残された…………3年は………??










レシルは2人から目をそらす。




「俺は3年間、植物状態で眠り続けてたって、聴いた。記憶がないから………実感ないけど」



「……っ」


オリハルがかける言葉も無く黙り込む。
黙っていたコンがただ、言った。



「りーふ、ばっと、こんでぃしょん…?」

「…!」


レシルは辛辣な顔をするコンに目を向ける。

そしてほんの少しだけ、顔を緩めてコンの頭に手をのせ、言った。


「悪かったな、コン。こんな暗い話でさ」

「ん〜っ…」


コンは泣きそうな気持ちを抑え、レシルの背中に縋り付いた。




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