GuiltCrown
「まずレシル!あんたは何で人を遠ざける様な喋り方してんのよっ!むかつくったらありゃしない!」


「なっ…そりゃお前の感じ方だろっ!?」

「お黙りっっっ」


レビテアの剣幕に、強気なレシルさえ身を引く。


「次っ!!アーチェ!」

「はっ…はいっ…!」


レシルの様子を見て、アーチェもすっかり身を引いてしまった様で。


「あんたも何で敬語なのよ!堅苦しいじゃないのよっ!!」

「あ…はぁ…」

「だからそれはお前の感じ方…」

「そこぉ!聞こえてるっちゅーにっ!」


「くふっ!!」


レビテアが持っていた枕を全力で投げたため、枕が顔面に直撃したレシルは勢い余ってベットから転がり落ちた。


「痛っ!!てか冷たっ!!」

「馬鹿レシルッ!!!」

「馬鹿言うなっ!何もかもお前のせいだろっ!!」


「……っ!!あんたなんか知らない!!勝手にくたばってなさいっ!!」


レビテアはそう怒鳴ると部屋を出ていった。




いなくなった所でレシルが言った。


「ふん、あんなやつなんか……」

「レ〜シ〜ル〜?」

「!?」


レシルが顔を向ければそこには鬼の形相をしたオリハルがレシルを妖しい目で睨んでいた。



「レシル、レビテアの事も少しは考えてあげてよねぇ……」

「あ、あいつは俺に何もしてな「してるんだなこれが」………は?」


レシルが素っ頓狂な声をだした。
オリハルがやっぱり、といった表情を作り、説明を始めた。



「まずそれ、何だと思う?」

「は?この冷たい枕?」


レシルが枕をよく見るとそれは氷枕だと言う事に今更ながら気が付いた。


「これ……」

「レビテアが探してくれたんだよ、氷」

「……」


レシルは返す言葉を失って黙り込んだ。





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