GuiltCrown
絶え間なく続く水の音
暗く闇に包まれた音の無い世界
その世界にいつもの声が響く
(ど…して…)
やめろ、やめてくれ
(わた…を…見ろ…)
やめてくれ!!俺は何もしてないだろう!?
声が途切れることは無い
これは、夢。
俺は毎晩毎晩この夢に苦しめられる。
悲しく響くこの声を
俺は、知らない。
夢の終わりはいつも同じ。
細い腕が俺の首を絞め、耳元では闇の囁きを零し、心が絞られる。
耳を塞ぎたくても腕は硬直して動かない。
そして夢の世界が崩れていく……
(ワタシは、オマエを許さないっ!!)
声が体を駆け巡り俺の周りの世界が反転し意識はそこでふっつりと途切れた。