GuiltCrown
アーチェが戻ったのを見計らい、オリハルが寝ているコンを揺する。
「コン、コン起きて!」
「んにゅ…?あぁオリハル、レシル、ぐっどもーにんぐ……」
眠そうに目をこすり、コンは欠伸をした。
レシルは黙ったまま、窓の外を見つめて、聞こえない程の小さなため息をついた。
―――こいつらと馴れ合うつもりはない。
俺はただこの ゲーム に勝つために、こいつらといるだけ………
こいつらは駒。
使われて、消える、ただの駒。
俺は使われない。ただの駒じゃない―――
「今度はあっちの部屋だってさ」
「レシル、れっつごー!!」
2人に呼ばれて無言でレシルは踵を返し、扉へ向かい歩き出した。