GuiltCrown
「あの……君、もしかしてゲームの説明、読んでない?」
オリハルが的確に問い掛けた。
レシルは答える。
「……あぁ」
「はぁ!?あんた馬鹿ぁ!?説明も読まないでゲームに参加するつもりだったの!?」
「………うるさいな。別に俺の自由だろ」
レシルの態度に、オリハルの近くにいた薄い赤毛の女性は憤りを感じたのか強調して言った。
「何よ。あんたは真面目にゲームをする気あんのかしら?」
「ま、まぁ落ち着いてよレビテア」
「ふんっ」
見兼ねたオリハルがわたわたと止めに入った。
レビテアと呼ばれた女性は、レシルから目をそらした。
「えーと…とりあえず来てくれる?説明は僕がするよ。みんな今来たばかりで自己紹介してないからさ」
「……」
レシルは適当に頷いた。
港にいたのは、自分を含めて5人。
こいつらが…仲間になるのか…
レシルは気付かれ無いようにため息をつく。
「貴方が、5番目の方?」
「……そうだ」
レシルは仏頂面で返事をした。
他人とは……関わりたくない。
ただそれだけだった。
「それじゃあ、僕から自己紹介するね」
改めて、自己紹介を始めた。